人気ブログランキング | 話題のタグを見る

春が近いのに

春が近いのに_c0108768_1135785.gif

こちらでは土筆が出ています。思いのほかたくさん出ていたので、摘んで卵とじにして食べました。春が近づいているなと嬉しく思っていたのですが、今回の地震のニュースに心が痛みます。

こちらでは、そんな大変なことが起こっているとは考えもしていませんでした。4時前に職場でも、大きな地震があって津波の心配があると連絡が入ったようで、ニュースを見ることになりました。

目の前には信じられない光景が映し出されていました。

「中継」と書かれた映像で、津波がどんどんいろんな物を飲み込みながら、陸上に押し寄せていきました。人影はほとんど見えません。みんな避難しているのであって欲しい!と強く思いました。家も積み木のように飲み込まれ、押しつぶされていきます。津波が進路を変えて、動いている車のいる道路から逸れた時、本当にほっとしました。

この映像を流しているヘリコプターは、ちゃんとアナウンス機器も備えて、ただ上空を旋回するんじゃなくて、避難勧告と安全な方向を示す仕事を担えよー!と思ってしまいました。映像のみで音声は入ってなかったんで分りませんが、たぶんそんなことはしてないだろうな。でも、その場にいるんなら、役に立つことでできることがあるんじゃないん?と思ってしまいました。

テレビを見ている私達はただ見ていることしかできないんです・・・。ほんとうに悲しい映像でした。背中から寒くなって、鳥肌がたってしまう映像でした。

先日、気象台の人から緊急地震速報の概要の説明を受け、阪神大震災やスマトラ地震の映像なども見たところでした。

2004年のスマトラの地震についてはものすごく印象に残っています。この年、シドニーで年越しの予定だった私はハーバーブリッジの花火を見ようとサーキュラー・キーに出かけていました。早い時間から大勢の人が場所取りをしていたので、私もちんまりと座っていました。長い待ち時間に、私の前に座っていたご夫婦が話しかけてくれたのですが、確かインドの人だったと思います。手には地震の記事の新聞を持ち、「私達の住んでいた村は津波で流されてしまった。たぶん親戚もいなくなっている。私達は旅行に来ていて無事。帰っても何もできないので、ここにいる」というようなことを話していました。英語力もないので、その話にうまく返す言葉も見つからなかったことを思い出していました。

偶然このことを思い出していたので、そんなに日をあけずにこんな大災害を目にして、悲しい気持ちでいっぱいになってしまいました。

うちの家の近くの海岸には津波注意報が出ていました。夕方から消防団の人が出て、気をつけるように呼びかけていました。近所の人は、「消防団の人が尋ねて来て、車を避難させておいた方がいいと言ったので、高台に持って行った」と言っていました。うちは帰ってくるのが遅かったので、回ってこなかったようですが、大きな津波はなく無事に朝を迎えました。

これから、本当に無力だけれど、今回被災された方に対して何か協力できることはないか考えてみます。
by meefo870 | 2011-03-12 11:47 | DIARY